コロンビア訪問

RIJは みなさんの寄付がどのような変化をもたらしているか視察するため、世界中の避難民のコミュニティーを定期的に訪れます。紛争によって被害を受けた国から悲 しいニュースを聞くのはまれではありません。しかし、私たちがコミュニティーで出会う人々は、たくましい生き抜く力を持っています。彼らは自分たちの家族 とコミュニティーのために常にベストを尽くす姿は、とても印象的で励みになるものです。
訪問レポート: コロンビア
今回はRIJにとって初めてのコロンビア訪問でした。コロンビアはスーダンの次に世界で2番目に避難民の数が多い国ですが、コロンビアの避難民に対しての 国際的な認識は薄いといえます。RIJチームは避難民が直面している問題や、北東に位置するアラウカ、南西のナリノ、そしてボゴタの南のトリマといった地 域に帰省するにあたっての安全面での問題について調査をおこないました。訪問するすべての地域で避難民の問題は現在も続いており、地域によっては国内避難 民の数が増加しているところもありました。訪問で得た情報をもとに、私たちはコミュニティーをベースにした支援プロジェクトへの寄付計画を立てています。

問題の大きさ
全人口4300万人のうち2-3万人が国内避難民であり、正式に避難民登録されているのは1,5万人ほどです。コミュニティーからの報復を恐れて多くの人々が避難民登録をしません。避難民人口の74%が女性と子供だと推定されています。

避避難の理由
ゲリラや民兵組織が40 年間、政治的、経済的、そして軍事的理由で市民の土地を奪ってきました。そういった軍事勢力が土地を支配する際、反ゲリラ勢力を支援しているとみられた市 民は殺されるかまたはその土地を追いやられました。家族は、子供たちを兵士や情婦として働かせるための誘拐に怯えて生活をしています。

キャンプの状況
避 難民の多くはキャンプに団体で住んでいるのではなく、個人で拡散して生活しており、都市で匿名を名乗って生活することを望んでいます。避難民のおよそ 40%が国内の最大10都市で定住をしています。トリマ州のイバグエはその地理的位置と平和だと評判の環境のため、国内避難民の流入率が最大の地域です。  キャンプは政府が違法定住だとみなすため、訪問したすべての地域のキャンプは電気や水道が通っていませんでした。

帰省の停滞の理由
避難民の帰省先は継続して軍事組織の管理下にあり、コカの栽培場に近接しています。近年、国内避難民で帰省した多くの人々が殺されるか、再 度避難しなければいけない状況に追い込まれています。いくつかの地域では地雷が埋められており、ナリノでは各村へのアクセスが地雷によって不可能になって しましました。コロンビアでは新しく埋められた地雷による被害が世界で1番多い国で、2006年には1,100人が地雷によって負傷しています。

国内避難民の問題
国内避難民として登録しなければ政府からの援助は受けられず、登録したとしても援助が受けられるのは3カ月間だけです。また、登録には1カ月要し、申請中の援助はありません。
国内避難民は農村部から来た人々がほとんどで、都市で仕事を見つけるためのスキルを 身につけてません。また避難先のコミュニティーで避難民として嫌がられたり汚名を着せられたりすることが、避難民登録をしない理由にもなっています。イバ グエを中心に活動しているコンサーン・ユニバーサルは、1993年から長期間にわたって国内避難民の職業支援の活動をしているNGOです。
すべての地域において、教室のためのスペースや教師の不足、また学費が国内避難民の子供が学校に通えない理由になっています。国際NGOである国際援助委員会は避難民の割合が多い地域で緊急教育支援の設備の整備を援助しています。 

この訪問を通して、地元の支援団体や行政機関が問題の大きさに対処できず、支援金や物資の不足やインフラの不整備によって活動が制限されている状況を発見しました。

RIJチームは訪問中にたくさんの人々に出会い彼らのお話を伺いました。

アラウカ州サラベナ、国内 ナリノ州サマニエゴ、キャンプ内の国内避難民

「私の家族はあるゲリラに脅迫されて土地を耕すと、別のゲリラグループにそのゲリラを支援していると非難され、そのグループに参加しないのであれば去るように命令されました。逃げるのにたった3、4時間しかありませんでした。」 ナリノ州サマニエゴ、キャンプ内国内避難民
「農家が標的にされていたので、避難してきま した。コカ農場を無くしてしまえばゲリラに目をつけられ、無くさなければ政府に目をつけられるのです。全員に賛成しなければならないのです。長い間自分の 農地に戻っていないので、戻ったら怪しまれてしまい帰省することができません。」

避難民代表

「1月6日にコロンビア革命軍が地域の代表を住民の目の前で殺し、住民は10日内に村を去らなければ殺されると告げたのです。」

アラウカ州サラベナ、キャンプ内の国内避難民

「私たちがここに住み始めて7カ月がたちます。支援はなく、電気さえ通っていないなか、320世帯がプラスチックテントとキャンバスに住んでいます。水衛生が問題です。」

アラウカ州サラベナ、国内避難民の女性

「私が家を離れていた間に、ゲリラが私たちの食糧、お金、家にあったものすべてを奪ったうえに、夫を殺し、娘はすべてを目撃してしまいました。」