セネガンビア地方訪問 2009年

RIJ(国際難民支援会)は、世界の難民キャンプを定期的に訪れ、皆様からの寄付が役に立っていることを直接確かめています。紛争によって被害を受けた国から悲しいニュースを聞くのはまれではありません。しかし、私たちが訪れた国々で出会う、家族や地域社会のために最善を尽くしている人々の姿は、強い感動を与えてくれます。実に力強く生きているのです。RIJが資金を提供しているのは、戦争に冒された人々の生活の再建や、帰還準備のサポートをしているプログラムです。

訪問レポート セネガンビア地域

ガンビアおよびカザマンス地方として知られるセネガル南部のことを称し、セネガンビア地域 といいます。RIJ(国際難民支援会)は、2003年にセネガンビア地域を訪問し、過去6年間のプロジェクトの進行具合や状況の変化を確認する機会としま した。セネガル南部のカザマンス地方で続いている内戦は、西アフリカで最も長引いている内戦です。国際社会からはあまり注目されていませんが、治安情勢が 不安定で、難民が流出しています。地域社会の人々と密接に関わりながら活動するConcern Universalを通じて、RIJの資金提供は行われています。

難民を取り巻く状況

カザマンス地方の分離独立紛争は27年間続いています。その間に、3000~5000人が 亡くなり、少なくとも6万人が避難民になったと推定されています。この紛争により不安定な状況が続き、ガンビア国境を避難民が行き来しています。特に 20068月には、治安情勢の悪化により多くの家庭が同地域から避難しました。 そのため、収穫をひかえた穀物を放置しなければならなくなり、また、ど この家庭でも食糧調達が難しくなる収穫の直前期のまっただ中に避難民受け入れ先家庭のサポートに頼らざるをえなくなってしまいました。その後、現在までの 過去二年の間に、多くの避難民が自主的に故郷に帰還することを選んでいます。 現時点(2009年)で、ガンビアには国連に難民登録している避難民が7000人いますが、登録していない人々も多くいます。登録していない人々は、ガンビア社会にひっそりと溶け込んで生活したり、親戚と暮らしたりしています。

避難民を受け入れる家庭にとって、自らの生活も豊かでないなかで避難民の世話をすることは大きな負担でした。RIJは、過去に、受け入れ家族へ種子の配布や、地域での活動や市場菜園に関するトレーニングなどを行うためのプロジェクトへ資金投資を行ってきました。これらのプロジェトが、より結束した地域社会の育成につながり、避難民受け入れに関する負担の軽減につながっているようでした。
前回の訪問時には、避難民の子供たちを受け入れるための学校の多くが、草やござなどで作られていました。今回の訪問ではそのような学校の多くが無くなっており、子供たちは地元の学校に溶け込んでいました。

水の供給の問題は、多くの人が気にかけています。Concern Universal が数年前にSMILEプロジェクトを立ち上げ、RIJは初期の同プロジェクトに出資しました。SMILEプロジェクトでは、地元住民たちが修理や管理に対 して自主的に責任をもつことができるように、使い方も修理も簡単なつるべ井戸を設置しています。

セネガンビア地域におけるこれまでの資金提供先

2002 難民受け入れ家族への種子の配布
2003 避難民およびその受け入れ家族のための食糧の確保
2005 技術向上と地域社会定着事業
2006 カザマンス社会の第三国定住
2007 SMILEによる井戸の設置 
2008 カザマンスにおける帰還避難民の農民トレーニング

現在の資金提供先プロジェクト

カザマンス地方に帰還した避難民の生活再建プロジェクト 
RIJのためにガンビアのBwiamを訪れた同プロジェクトの受益者が、プログラムを通じて販売する製品を見せてくれ、活動について話してくれました。
種子バンクが2008年に導入され、成功を収めています。85パーセントの農家が配布された種子を返済し、60パーセントの農家が翌シーズンに植える種子を確保しました。

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